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◇旬の特集◇
 〜ポイント〜
 危ない取引先の見分け方
 

昨今の倒産の中には、兆候を外へあらわさずにある日突然倒産という「静かな倒産」が増えています。
しかし、内幕を調査してみると、1年以上も前から何らかの兆候が出ているケースがほとんどです。

取引先の危険信号をいち早く察知し、早期に処理するための企業体制の確立が急務となっています。

 

P O I N T  兆候はこんなところにあらわれる!
  • 信用調査の手段は、調査機関からの資料だけではありません。経営者の態度、従業員の様子、手形等、さまざまなところから会社の信用情報は発信され、それらを営業マン等の現場が察知することが大切です。

  • 取引先の様子から危険信号を察知したら、すぐに上司に報告できるように、日頃から社内報告システムが風土として定着させましょう。

  • 取引先に危険兆候を感じたら、信用調査を実施、早期対処を行います。信用調査では、登記簿謄本・不動産登記簿謄本を取り寄せたり、建設業の場合は許可申請書類を確認したりします。



C H E C K  社長の言動から危ない会社を見抜く

新規取引を始める際は、必ず相手先の社長に会うようにしましょう。
 

★チェックポイント
指導力はあるか
良い補佐役はいるか
社長が若い場合は、経験が十分かどうか
社長が高齢の場合は、判断力は大丈夫か
    〃     健康かどうか
    〃     後継者は育っているか
財務(数字)に明るいか
 
★危ない経営者のタイプ
  ハッタリが強い
政治家などに接近したがる
見分不相応な贅沢をする
名刺に肩書きをたくさん載せている
自分の学歴や家族を自慢する
夫婦仲が良くない
友人関係が良くない
昼と夜の顔が違う
脱税をしている
他人の意見に耳を貸さない
思いつきで新しい事業に手を出す
財テクに夢中になっている
目をそらして話をする
威勢の良い話が多い(悪さを隠そうと見栄をはる)
約束や時間を守らない
月末、社長がなかなか捕まらない(資金繰りに飛び回る)
社長が予定をよくキャンセルする(〃)
平気で借金する
仕事とは関係ない公職にばかり力を入れている
過去に企業を倒産させたことがある


 高級車に乗っているからと言って、経営が安定しているとは限りません。
高級車は資金がなくとも買うことが出来ます。

 外形で騙されず、本質をチェックしてください。