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2006年11月21日(火)
中小企業の円滑な事業承継のためのガイドライン
 
 

 中小企業庁はこのほど、「事業承継ガイドライン20問20答」を作成しました。

 このガイドラインは、事業承継協議会が今年6月にまとめた「事業承継ガイドライン」をベースにポイントをQ&A形式にまとめたもので、中小企業の経営者が自社の現状に即した事業承継対策について、問答形式で分かりやすく学ぶことができるようになっています。

 それではこのガイドラインを概観してみましょう。

事業承継の手順は、
  ステップ1 「事業承継計画の立案」、   ステップ2 「具体的対策の実行」 から構成されています。

 

(1)ステップ1「事業承継計画の立案」

 事業承継対策の重要性と計画的取組の必要性の理解が前提にあり、まずは (イ)現状把握です。

 具体的には

  1. 会社の現状(資産・負債状況、キャシュフ ロー等の現状と将来等)
  2. 経営者自身の財産状況 (株式保有の現状、個人保証の程度等)
  3. 後継者候補のリストアップ(親族、従業員か)

 次に(ロ)承継の方法・後継者の確定です。

 承継方法は、後継者に誰を想定するかによってその手段も異なってきます。

具体的には、

  1. 後継者が親族であれば、生前贈与(相
    続時清算課税も含めて)をどのように進
    めていくか等であり 
  2. 従業員であれば、従業員持株会の活用等
  3. 後継者不在であれば、株式交換、合併
    等のM&Aをどの時点で実行するかなどです。(以上はステップ2の具体策の実行です)

 最後に(ハ)事業承継計画の作成です。

 具体的には、

  1. 中長期の経営計画に、事業承継の時期、実施可能な対策を盛り込んだものです。
 

 

(2)ステップ2「具体的対策の実行」

  これがまさに、事業承継実現のための手法です。

(イ)後継者が親族と決まれば、 対策は

  1. 関係者の理解 
  2. 後継者の教育 
  3. 会社法を活用した経営権の集中等 

(ロ)従業員等であれば、

  1. MBOの検討 
  2. 種類株の活用等

(ハ)後継者不在であれば、 

  1. M&A専門会社への相談 
  2. 会社売却価額の算定等です。

 まさに、事業承継の策定は、オーナー経営者の最終章の作成です。